仮想通貨における他者との入出金の処理方法

仮想通貨は法定通貨と同様、普遍的な価値があるため、世界中で使用することができます。ただ、仮想通貨はネット上の見えないお金であるため、入出金における処理が確実に行われることが最も重要になります。ハッカーに改竄されたら、あるはずの資金が無くなることになります。ところが、仮想通貨は改竄ができないシステムになっています。その理由は、「ブロックチェーン」におけるデータの処理方法にあります。

●仮想通貨の入出金の処理
一般的な銀行口座への現金の振込みの場合は、現金の流れの把握はできません。例えば、Aさんが新規で開設した銀行口座に甲さんから現金が5,000円、乙さんから3,000円が振込まれたとします。すると、Aさんの口座には8,000円が貯まります。そして、AさんがBさんの口座に2,000円を送金すると、Aさんの口座には6,000円が残ります。この場合、Aさんの口座の6,000円はただ6,000円という金額があるだけで、どのような流れで6,000円になったのかは分かりません。

これが、仮想通貨になると、お金の流れが分かるようになります。例えば、Aさんの口座に甲さんからビットコインが2BTC、乙さんから1BTCが送金されたとします。すると、Aさんの仮想通貨の口座には「甲さんから2BTCの送金、乙さんから1BTCの送金」と記載されます。このような記録を「トランザクション」と言います。

さらに、AさんがBさんの口座に2.5BTCを送金したとします。この場合は、「甲さんから送金された2BTCと、乙さんから送金された1BTCを使ってBさんに2.5BTCを送金し、0.5BTCが残る」というトランザクションができ上ります。

このように、仮想通貨の場合は仮想通貨の流れが明確に記されるなっているため、仮想通貨のトレーサビリティ(履歴の追跡)が容易にできます。そして、このようなトランザクションをつなげていくのがブロックチェーンです。

つまり、ブロックチェーンになっているため、仮想通貨の入出金を改竄することが不可能だということです。仮に、Aさんの口座に0.5BTCではなく1BTCが残っていることにするためには、Bさんに送った2.5BTCを2BTCに減らすか、Aさんから送金された2BTCとBさんから送金された1BTCを増やす必要があります。それでは、甲さんや乙さん、Bさんのトランザクションに矛盾が生じます。

現物を手にすることが無く、ネット上でのやり取りになる仮想通貨の信頼性が確保されているのは、このブロックチェーンのシステムが確立されているからです。このブロックチェーンのおかげで、海外業者の商品やサービスの代金を仮想通貨で支払えるようになっています。